【9月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、「鳥」になってシベリアの上空を飛んだ――。

 ロシア政府の発表によると、プーチン大統領は5日、シベリア東部の北端ヤマル半島(Yamal peninsula)のクシェバト(Kushevat)にある鳥類保護センターで飼育されていたツルを野生に戻す「希望の飛翔」と称した実験の一環で、ソデグロヅルたちを南方へと導く「ガイド」役として、ツルとともにヤマル半島上空をハンググライダーで飛行した。

 巨大なソデグロヅルに見えるよう、プーチン大統領は白い飛行服姿で、モーター付きグライダーの翼には赤と黒の塗装が施された。この日のために、1年半にわたりハンググライダーの訓練を続けてきたというプーチン大統領。ツルの群れを導き空を飛ぶ姿は、国営テレビでトップニュースとして放映された。

 プーチン大統領はソデグロヅルのほかにも、シベリアトラ、ユキヒョウなどロシアの希少動物を保護する姿勢をアピールしてきたが、反プーチン派からは動物の保護よりも写真や映像を通じた自身のイメージアップが目的だと批判されている。(c)AFP