【9月5日 AFP】日本プロ野球選手会は4日、不参加を表明していた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball Classic、WBC)について一転、参加を決定した。

 選手会の新井貴浩(Takahiro Arai)会長は大阪で記者会見を行い、「ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)不参加を撤回させていただくことを、選手全員できょう決めた」とWBC参加を表明した。

 同日大阪で行われた選手会の会合で下された参加の決断について新井会長は「全会一致で(日本野球の)未来のことを考えて決議してくれた選手を誇りに思う」と、コメントしている。

 また新井会長は、スポンサー料やライセンス収入について、大会運営側から譲歩があったことを明かした。

 WBCは、すでに成功を収めているサッカーW杯を模範に米国の大リーグ(MLB)機構が創設したもので、「侍ジャパン」の愛称を持つ日本代表チームは、2006年に行われた第1回大会と2009年に行われた第2回大会で連覇を果たしている。

 しかし、プロ野球12球団の代表選手で構成される選手会は7月20日、2013年3月にサンフランシスコ(San Francisco)で決勝が行われる予定の第3回大会について、不参加の決断を下していた。

 選手会は日本代表の参加によって生じるスポンサー料とライセンス収入について、権利を全て日本側へ譲るよう求めていた。現在、スポンサー料とライセンス収入は全てMLB傘下の大会運営側に入り、その後分配される仕組みとなっている。

 選手会は、2009年のWBCで集まった1800万ドル(約14億円)の収入のうち60パーセントが日本の協賛企業からのスポンサー料だったにもかかわらず、そのうち日本へ分配されたのは13パーセントで、一方MLBとその選手会には66パーセントが渡ったと主張していた。

 しかし新井会長は「MLBも日本のライセンスの仕組みを理解してくれた」とコメントし、大会運営側から日本プロ野球(Nippon Professional Baseball、NPB)に対し、もともと日本側が持っていたWBCのスポンサー権とライセンス権について確認がとれたことを明かした。

 選手会は声明を出し、代表チームの独占スポンサー権、および代表チーム関連の商品収入の権利はNPBに帰属することが確認された、と発表している。

 2009年大会で日本を優勝に導き、現在は読売ジャイアンツ(Yomiuri Giants)を指揮する原辰徳(Tatsunori Hara)監督は、選手会の決定について歓迎の意を示し、「まだ若い大会だからいろいろなことが起こる。選手会が問題を提起したことには意義がある」と語り、プロ野球歴代最多本塁打記録を持ち、初開催の2006年大会で日本代表チームの監督を務めた王貞治(Sadaharu Oh)氏は、「世界への挑戦が絶えずに続くことをうれしく思っています」とコメントしている。(c)AFP