【9月3日 AFP】ロンドン・パラリンピックは2日、オリンピックスタジアム(Olympic Stadium)で陸上男子200メートル(T44クラス)決勝が行われ、両足義足の「ブレードランナー」として知られる南アフリカのオスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)は21秒52で銀メダルを獲得した。

 ロンドン五輪では両足義足の選手としては初めてとなる五輪出場を果たしているピストリウスは、終盤追い上げて21秒45を記録したブラジルのアラン・オリベイラ(Alan Oliveira)に敗れ、連覇を逃した。

 ピストリウスはレース後、すぐさま他の選手の競技用のブレードが本来あるべきより長く、義足の長さで自身が不利な状況にあると主張した。

 ピストリウスは英テレビ「チャンネル4(Channel4)」に対し、「国際パラリンピック委員会(International Paralympic Committee)は聞きたがらない。何人かの選手の足の長さは信じられないくらい長い。アランのパフォーマンスの価値をそぐつもりはない、彼は素晴らしいアスリートだ。ただ、彼がどれだけの距離を盛り返したか見たでしょう。公平なレースではなかった。僕はベストを尽くした」とコメントした。

 2008年の北京大会では短距離3種目全てで金メダルを獲得したピストリウスは、このレースで銅メダルを獲得した米国のブレーク・リーパー(Blake Leeper)を例に出し、「あるべき長さよりも4インチ(約10センチ)高い」と、膝の位置について言及している。(c)AFP