【8月31日 AFP】米アップル(Apple)がスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型端末の特許侵害で韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の日本法人を訴えた裁判で、東京地裁は31日、アップル側の主張を退けた。

 アップルは、スマートフォンやタブレット端末をパソコンに接続して音楽や画像などのデータを共有する技術が同社の特許を侵害していると主張し、日本サムスンとサムスン電子ジャパンに1億円の損害賠償を求めていた。

 しかし東海林保(Tamotsu Shoji)裁判長は、サムスンが採用した技術は「アップルの発明した技術の範囲に入るとは認められない」と述べ、特許権の侵害には当たらないと判断。アップルの訴えを棄却した。

 両社は、世界数か国で特許訴訟合戦を繰り広げている。24日には米国で、アップル側の主張を認めサムスンに10億ドル(約790億円)以上の賠償金を支払うよう命じる評決が出ている。(c)AFP