【8月31日 Relaxnews】ドイツ保健当局および研究者らが、台湾発祥の飲み物「タピオカドリンク」のタピオカに発がん性の化学物質が含まれている恐れがあると警告している。タピオカドリンクは、北米の大都市では既に人気を確立しているデザート感覚のドリンク。欧州各国でも特にドイツなどを中心に人気が高まっている。

 だがドイツの英語紙「ローカル(The Local)」が報じたところによれば、独アーヘン大学病院(University Hospital Aachen)の研究者がタピオカドリンクに入っているタピオカの成分を分析したところ、本来食品に含まれるべきではないスチレンやアセトフェノン、臭素化合物といったポリ塩化ビフェニル(PCB)が検出されたという。

 分析に使われたサンプルは、ドイツ北西部メンヘングラッドバッハ(Moenchengladbach)のチェーン店で販売された台湾製のタピオカだというが、店名は明らかにされていない。

 一方、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は今月、タピオカが子供たちの喉に詰まる危険性を報告している。実際に事故がおきたとの報告はまだないというが、アンドレアス・ヘンゼル(Andreas Hensel)医師は声明の中で「4歳以下の幼児は異物が肺に入る事故を特に起こしやすい」とし、「ストローでタピオカを吸い上げる際にこうした事故が起きる可能性がある」と警告した。(c)Relaxnews/AFPBB News