【8月31日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で30日、「世界最大の集団マッサージ」のギネス世界記録(Guinness World Record)更新を目指し、会場となったコンベンションセンターで1000人以上が指圧やストレッチなどタイ式マッサージで体をほぐした。

 主催者によれば参加者数は計1282人。2010年3月にオーストラリア・デイルズフォード(Daylesford)で打ち立てられた526人の記録を上回った。参加者はほどんどがプロのマッサージ師だが、無料でマッサージが受けられると喜んで参加した一般市民も。

 この集団タイ式マッサージ・イベントは、タイ政府が主催した。近年の洪水や暴動で治安や安全への懸念が高まり、傷ついた観光大国としてのタイの名声を修復し、外国人観光客を呼び戻す狙いで企画した。マッサージ店を装った売春宿などに代表される「売春ツーリズム」のイメージを払拭(ふっしょく)し、「医療ツーリズム」の新たな中心地としてタイを売り込もうとの目的もある。

 イベントに参加したマッサージ師の1人は、「医療の中心地ならタイが世界一。タイ式マッサージであなたの病気も治せますよ。薬は必要ないし、100%安全です」と語った。(c)AFP