【8月24日 AFP】妻が飼っていたブタの暴走に腹を立てダチョウの卵を投げ付けた男に対し、ニュージーランド・ヘイスティングス(Hastings)の地方裁判所は22日、「ダチョウの卵を凶器とした暴力行為」などの罪で禁錮6月を言い渡した。豪フェアファックス・メディア(Fairfax Media)が23日伝えた。

 報道によると、フィリップ・ラッセル(Phillip Russell)被告(46)は前月5日、妻のペットのブタに電動のこぎりを壊されたことに逆上。妻に悪態をつき、唾を吐きかけた後、キッチンにあったダチョウの卵をつかんで投げ付けた。妻は胸に打撲傷を負ったという。
 
 日ごろからこのブタの暴走に悩まされていたラッセル被告は、このままでは自宅だけでなく近隣の家屋や公共施設にまで被害が及びかねないと考え、ペットの管理をきちんとするよう妻に繰り返し求めていたが、妻は放し飼いで育てる方針を譲らなかったという。

 公判でラッセル被告は卵を投げ付けた事実を認めた上で、妻が卵を受け止めると思っていたと弁明していた。ラッセル被告には家庭内暴力(DV)の犯罪歴があるという。

 ダチョウの卵は現存する鳥類のものでは最大。ただ、ニュージーランドには野生のダチョウは生息しておらず、どのような経緯でラッセル家のキッチンに卵があったかは不明だそうだ。(c)AFP