【8月23日 AFP】(写真追加)イタリア・サルデーニャ(Sardinia)島に住むメリス(Melis)家が、世界最高齢の9人きょうだいとしてギネス世界記録(Guinness World Record)に認定された。9人の年齢の合計は818歳だ。

 21日の伊メディアの報道によれば、最年長は104歳のコンソラータ(Consolata)さんで、9人の子どもと24人の孫、25人のひ孫がいる。22日には105歳の誕生日を迎えるという。

 コンソラータさんの下にはクラウディア(Claudia)さん(99)、マリア(Maria)さん(97)、アントニオ(Antonio)さん(93)、コンチェッタ(Concetta)さん(91)、アドルフォ(Adolfo)さん(89)、ビタリオ(Vitalio)さん(86)、ビタリア(Vitalia)さん(81)、マファルダ(Mafalda)さん(78)と続く。クラウディアさんは今でも毎週教会のミサに通い、アドルフォさんは地元でバーを経営している。

 報道によれば、認定に先立ちギネス・ワールド・レコーズ(Guinness World Records)は世界中を7年間にわたり調査していたという。

 1996年からサルデーニャ島に住む百歳以上の長寿者約2500人を調査してきたという同島サッサリ大学(University of Sassari)のルカ・デイアナ(Luca Deiana)教授(臨床生化学)によれば、島民の長寿にはさまざまな要因が考えられるという。

 同教授は伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に「1つには遺伝的なものがあり、祖先から長寿の性質を受け継いでいる(…)その他に島で収穫されるフルーツなどの食物、特にセイヨウナシやプルーンも要因の1つだ」と説明した。また、島で強く受け継がれている家族の伝統も長寿の理由として挙げた。(c)AFP