【8月20日 AFP】豪華なダブルベッドにふわふわの枕、液晶テレビにフィットネス施設、シェフの特製メニューも――これらは、米ニューヨーク(New York)に間もなくオープンするペット犬専用のホテルが提供するサービスだ。「人類最良の友」である犬のためであれば何であれ豪華すぎるということはない、と経営者は説明する。

 マンハッタン(Manhattan)のチェルシー(Chelsea)地区にオープンする建床面積900平方メートルのホテル「D Pet Hotel Chelsea」は、「犬たちにも人間と同じクオリティーを」がポリシーだそうだ。共同経営者のショーン・ハサンザデフ(Shawn Hassanzadeh)氏は「ニューヨーク市民としては、自分が休暇で豪華なホテルに泊まって素晴らしいサービスを受けている間、留守番をしている犬にも同様の体験をしていてほしいと思う」と話す。

 ダブルルームは2室しかないが、スタンダードルームにもテレビやDVDプレーヤーがあり、飼い主が「ペットに見せたい」テレビ番組や特別編集した「家族の写真」などを再生できる。宿泊料金はスタンダードルームが1泊79ドル(約6300円)、ラグジュアリー・スイートは200ドル(約1万6000円)だ。

 休暇中の愛犬たちが「休暇太り」に陥ることがないよう、個人トレーナーにトレッドミル2台が付いたフィットネス施設も完備。また、犬の体格や力の強さ別に遊び場も3つ用意されている。フィットネスなどより日常的な運動が好ましいと考える飼い主のため、15分間15ドル(約1200円)の追加料金で市内をめぐる散歩サービスも提供する。

 愛犬をホテルまで送り迎えする時間の余裕のない飼い主には、ペットの送迎サービスもある。送迎車は通常はSUV(スポーツ用多目的車)だか、伊高級スポーツ車ランボルギーニ(Lamborghini)を指定することもできる。

 このほか、スパでは動物専門チャンネル「アニマルプラネット(Animal Planet)」の人気トリマー、アリ・マクレナン(Ali McLennan)氏監修のフルトリートメントコースを受けられる。こちらの料金は80ドル(約6400円)。メスなら爪をカラフルに塗り分けるペディキュアならぬ「ポーディキュア(pawdicure)」がお勧めだと、もう1人の共同経営者、ケリー・ブラウン(Kerry Brown)氏はAFPに語った。(c)AFP/Brigitte Dusseau