【8月18日 AFP】露モスクワ(Moscow)の裁判所は17日、ロシア正教会の大聖堂でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領を批判する歌を演奏し、フーリガン行為の罪に問われたフェミニスト・パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」の3人に対し、禁錮2年の実刑判決を言い渡した。

 マリーナ・シロワ(Marina Syrova)裁判官は、3人が「社会に対する明らかな侮辱」を行ったと述べた。

 すし詰め状態の傍聴席から「恥を知れ!」、「不正だ!」などの怒号が飛び交う中、シロワ裁判官は「被告人らのしたことの性質と、それによってもたらされる危険の度合いを考慮すると、被告人の矯正は実刑でのみ可能である」と言い渡した。

 ガラス張りのおりに囲われた被告席で、エカチェリーナ・サムツェビッチ(Yekaterina Samutsevich)被告(30)、ナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)被告(22)と マリア・アリョーヒナ(Maria Alyokhina)被告(24)は、長い判決文を聞きながら、お互いに視線をかわし合い、緊張した様子で笑った。トロコンニコワ被告とアリョーヒナ被告は幼い子どもの母でもある。

 EUのキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表は、即座に判決が「不相応」だとコメントした。他の国々でも、多数の人々が3人の釈放を求めて抗議活動を行っている。(c)AFP/Anna Malpas