【8月17日 AFP】15日に沖縄県・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)にある魚釣島(Uotsurijima)に上陸し、入国管理法違反容疑で逮捕された香港の活動家ら14人について、藤村修(Osamu Fujimura)官房長官は17日、野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相の承認を受け、強制送還する方針を発表した。国内報道によると活動家たちは17日午後にも強制送還される見通し。

 会見した藤村官房長官は、香港の活動家たちの不法上陸について、首相は関係省庁から経過報告を受けて16日、最終的に強制送還を了承することを決断したと語った。
 
 日中関係を不安定化させうる事件の収束を政府が敏速に図った形だが、藤村長官は急場しのぎの対応ではないことを強調し「感情的に判断するのではなく、国内法にのっとって厳正に対処した。総理は逐次、関係機関から報告を受け『それでよろしい』と判断した」と述べた。

 野田首相は同日午前に開いた関係閣僚会議で「再三の警告にもかかわらず、領海に侵入し、上陸したことは誠に遺憾」だと述べた。(c)AFP