【8月16日 AFP】米バージニア(Virginia)州で今秋行われる上院議員選挙に、雄ネコの「ハンク(Hank)」が立候補した。米国民の支持を失った議会の改革を訴え、「米議会から人間を追い出そう」と鋭い爪を立てて急進的な方針を打ち出している。

 15日発表した選挙公報動画の中で、ハンクは「チェンジはOK。人間を追い出すための一票にもOK」と主張した。

 主要メディアは上院選候補として注目していないが、ハンクはめげない。自身の選挙公報ウェブサイト「www.hankforsenate.com」の中で、米国の伝統である独立精神を進めていくことを掲げている。「シングルマザーに育てられた」ハンクは、野良猫としての生活を余儀なくされていたが、「切磋琢磨(せっさたくま)の末に成功を勝ち取った」という。

 ハンクの支持率を示す公式統計はほとんどないが、SNS最大手フェイスブック(Facebook)上では、米上院初のネコ議員を目指すハンクの人気は他陣営も無視できない勢いだ。直近データによれば、ハンクの「いいね!」クリック数は2万3664回で、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の片腕で有力候補としてメディアが報じる民主党のティム・ケーン(Tim Kaine)元バージニア州知事の2万4271回に肉薄している。(c)AFP