【8月14日 AFP】ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)近郊にある動物公園で飼育されているカンガルーが、キツネとイノシシの助けを借りて脱走し、当局が捜索に当たっている。動物公園の関係者が13日明らかにした。

 ミハエル・ホフマン(Michael Hoffmann)副園長がAFPに語ったところによると、逃げ出したのは、スキッピー(Skippy)、ジャック(Jack)、ミック(Mick)と名付けられた3匹のカンガルー。囲いのフェンスにキツネが親切にも空けた穴を通って11日夜に脱走した。

 うち1匹はおとなしく園内にとどまったが、自由を求める残り2匹はイノシシが公園の外壁の下に掘った穴を通って外の世界に跳び出した。

 長い追跡の末、獣医らが1匹を捕らえたが、残る1匹は依然として逃走を続けているという。

 ホフマン副園長は、逃げたカンガルーは人に危害を加えることはないと強調している。「彼はとても人懐こくて、優しいカンガルーだ。危険な動物では絶対にない」

 逃走カンガルーの目撃情報はこれまでに数件寄せられたが、当局が現場に到着した頃には既に跳び去った後だったという。ホフマン副園長によればカンガルーは草食なので、餌には困っていないだろうという。(c)AFP