【8月9日 AFP】米映画『タイタニック(Titanic)』『アバター(Avatar)』などで知られる映画監督ジェームズ・キャメロン(James Cameron)氏が8日、中国企業と3D映像の合弁会社を設立したと発表した。

 北京(Beijing)で記者会見したキャメロン氏は、今回は映画監督としてではなくビジネスマンとして訪中したと説明。「エンターテインメントの将来は3Dにあり、3Dの未来は中国にある。中国にこそ、その種をまく豊かな土壌がある」と語った。

 新設された「CPG中国(CPG China)」は、3D映像技術を手がけるキャメロン・ペース・グループ(Cameron Pace GroupCPG)と、中国の天津海泰控股集団(Tianjin High-Tech Holding)、天津北方電影集団(Tianjin North Group)の3社による合弁企業。

 会見では、キャメロン氏が中国の映画制作関係者と協力し、3D映像装置や技術の支援で中国映画を発展させたいと語れば、天津北方電影集団の王大方(Wang Dafan)会長もCPGは3D映像の分野で世界をリードしていると述べ、今後への期待を示した。

 中国では現在、映画産業がめざましい成長を見せており、映画館数も増加。一大映画市場として世界の注目を集めている。キャメロン氏は中国でも記録的ヒットとなった『タイタニック』『アバター』で得た自身の知名度を生かし、中国でのビジネスを成功させたい考えだ。(c)AFP