【8月5日 AFP】北朝鮮の国営通信社は4日、ここ数週間に北朝鮮各地を襲った洪水により、169人が死亡、400人が行方不明だと報じた。前回の報道よりも被害者の数が大きく増えている。

 同通信によると、6月末から7月末にかけて洪水や豪雨が発生し、21万2200人が家を失い、6万5280ヘクタールの田畑が冠水した。

 すでに複数の国連(UN)機関が被害状況を確認するため、最も被害の大きかった地域に調査団を派遣した。世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)は現在、緊急食糧支援の1回目の出荷を行っている。

 北朝鮮は1990年代にも大規模な飢饉に見舞われ、数十万人もの死者を出した。今もなお、平常時においても食料不足が続いている。(c)AFP