【8月3日 AFP】3日に行われたロンドン五輪の柔道男子100キロ超級で、上川大樹(Daiki Kamikawa)が2回戦敗退に終わり、日本の男子柔道は五輪史上初めて金メダルなしに終わった。

 柔道母国の日本は、上川が2回戦でベラルーシのイハル・マカラウ(Ihar Makaru)に敗れたことにより、国別順位でトップを逃した1988年のソウル五輪以来となる過去最低の成績に終わることが確実となった。

 2004年のアテネ五輪では男女14階級中8階級で金メダルを獲得した日本だが、現時点で今大会の金メダルは女子57キロ級で松本薫(Kaori Matsumoto)が獲得した1個にとどまっている。

 今大会の柔道競技ではすでにロシア勢が3個の金メダルを獲得しており、日本は女子78キロ超級で杉本美香(Mika Sugimoto)が優勝したとしても、国別総合成績では最高でも2位となる。

 日本は女子柔道が正式種目に採用される前のソウル五輪で、斉藤仁(Hitoshi Saito)が無差別級で獲得した金メダル1個と、銅メダル3個に終わり、国別成績で韓国とポーランドに次ぐ3位だった。

 男女合同で世界大会が開催されるようになった1987年以降、日本が国別総合成績で首位を獲得できなかったことはこれまで一度もなかった。(c)AFP