【8月3日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記は2日、平壌(Pyongyang)を訪問した中国共産党の王家瑞(Wang Jiarui)対外連絡部長と会談した。両国の国営メディアが伝えた。

 中国の国営新華社(Xinhua)通信によれば、会談の中で金第1書記は「(北)朝鮮の人々が平和で文明的な暮らしができるよう、経済の発展と人々の生活の改善」を行うことが北朝鮮政府の国内目標だと述べた。

 会談では、北朝鮮で前月多くの死者や農業被害を出した豪雨に対する人道支援については触れられなかったもようだ。前月起きた豪雨と洪水による死者は88人と伝えられていたが、7月29~30日の土砂災害と落雷でさらに31人が死亡したと報じられている。

 複数の国連(UN)機関が前年秋に発表した推定では北朝鮮で今年食糧支援を必要とする国民は300万人に上るとされていた。前月の豪雨の前から北朝鮮は厳しい状態にあり、金第1書記の手腕が試されている。(c)AFP