【7月19日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)の治安司令本部で18日、会議中の治安最高幹部が爆弾攻撃を受け、ダウド・ラジハ(Daoud Rajha)国防相ら少なくとも3人が死亡した。国営メディアは当初「自爆攻撃」と伝えたが、その後「テロリストの攻撃」と報じている。

 死亡したのはラジハ国防相の他、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の義兄アーセフ・シャウカト(Assef Shawkat)副国防相、政府の反体制蜂起対策部門の責任者ハッサン・トルクマニ(Hassan Turkmani)元国防相。

 さらに、ムハンマド・シャアール(Mohammed al-Shaar)内相とヒシャム・イフティヤル(Hisham Ikhtiyar)国家治安局長らが負傷した。シリアの治安当局者はAFPに、爆発は会議に出席していた治安当局幹部の護衛官の1人が起こしたものだと語った。

 4日前からダマスカスとその周辺でアサド政権支持派への攻勢を強めている反体制派武装勢力、自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)は、今回の爆発は16日に始まった「ダマスカスの火山」作戦の一部だとする犯行声明を出した。イスラム旅団(Brigade of Islam)という別のグループも犯行声明を出した。

 シリア自由軍は動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)に投稿した動画の中でこの爆発で6人が死亡したとしている。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、反体制派の弾圧で主要な役割を果たしていたシャウカト氏が死亡したことは、アサド政権にとって大きな打撃だという見方を示した。(c)AFP