【7月18日 AFP】リビアで、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権崩壊後、初の自由選挙となった議会選の選挙結果が17日、発表され、マハムード・ジブリル(Mahmud Jibril)前暫定政権首相が率いるリベラル派の国民勢力連合(National Forces Alliance)が勝利した。国民勢力連合の獲得議席は、比例代表枠80議席中、39議席。

 選挙委員会の速報によると、ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)が立ち上げた正義開発党(Justice and Construction Party)は17議席を獲得。残る議席は少数政党同士が分け合う形となった。

 しかし、全200議席中の120議席を無所属議員が占める新議会で、主導権を握るのが誰なのかは不透明なままだ。

 主要2政党は、議会での自党側勢力を増やそうと、無所属議員や少数政党議員らの囲い込みに奔走している。リビア議会では、政策決定や法案の可決には3分の2以上の賛成が必要。

 リベラル派が議会での多数派工作に成功すれば、同様に「アラブの春」で独裁政権が崩壊したチュニジアやエジプトで、選挙の結果イスラム勢力が主導権を掌握した流れと、リビアは異なる道を歩むことになる。(c)AFP/Dominique Soguel