【7月15日 AFP】1万490人の選手が参加し、開会式には70匹の羊が登場するロンドン五輪を控え、同五輪にまつわる数字をまとめた。

■チケット1100万枚

 ロンドン五輪とパラリンピックを合わせ、1100万枚のチケットが用意されている。そのうち75%は英国内に、13%はスポンサー及び大会関係者と報道陣に、残りの12%は国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)を通して海外各国に販売される。

■大会予算は93億ポンド(116億ユーロ、約1兆1400億円)

 2005年に発表した招致計画段階の4倍に膨れ上がっているとされている。開会式と閉会式における防犯対策の出費が当初予定していた額の2倍となった。両式典の開催費用が8100万ポンド(約100億円)なのに対し、防犯費用は合計5億5300万ポンド(約680億円)を計上している。

■出場選手は1万490人

 五輪では1万490人の選手が26競技302種目で競い合う。実施されるドーピング検査は5000回。パラリンピックでは4200人の選手が20競技503種目に参加する。

■使用されるスポーツ用具は100万個

 テニスボールは2万6400個、バスケットボールは600個、アーチェリーの的は6000枚など、競技で使用される用具の数は100万個に上る。

■避妊具は15万個

 選手村では、選手に配布する避妊具が15万個用意されている。

■34箇所の競技会場

 ロンドン東部の五輪公園(Olympic Park)内の9会場を含め、英国中に34箇所の競技会場が建設されている。五輪公園の中心にある五輪スタジアム(Olympic Stadium)は、建設に1万トンの鉄が使用され、完成に3年を要した。

 各会場には1万個の臨時トイレが併設されている。大会関係者によると、この数はマルタ島の全人口と同じ数とされている。

■観光客200万人

 ヒュー・ロバートソン(Hugh Robertson)英スポーツ大臣によると、ロンドンを訪れる観戦客は約200万人と見込んでいる。市内の交通機関は約2000万回利用され、最高利用回数は1日300万回に達すると見られている。

■食事1400万食

 五輪では、2万5000斤のパン、100トンの肉、7万5000リットルの牛乳、330トンの野菜と果物が使用され、合計1400万食が提供される。

■建設作業員24万6000人

 五輪公園と選手村建設には4万6000人、競技場建設には10万人の契約労働者と7万人のボランティアを含め20万人もの作業員が動員された。

■聖火リレー総距離12875キロメートル

 聖火リレーは10週間以上かけて英国各地をまわっている。1日の平均距離は約284キロメートルとなる。

■70匹の羊、12頭の馬、3頭の牛、2匹のヤギ、10羽のニワトリと3匹の牧羊犬

 開会式では、会場の五輪スタジアムが英国の田園風景に変わり、本物の動物たちが登場する。 (c)AFP