不倫で公開処刑、アフガニスタン女性ら怒りの行進
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アフガニスタンの首都カブール(Kabul)北方の村Qolで、不倫の罪に問われた女性を公開処刑で銃殺する村人。村人の1人が地元政府に提供した動画より(2012年7月11日撮影)。(c)AFP/Parwan Provincial Government

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【7月12日 AFP】アフガニスタンで不倫を罪に問われた女性(22)が公開処刑されたことに抗議するデモが11日、首都カブール(Kabul)で行われた。参加者の多くは女性で、何らかの措置を取るようハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領に求めつつ、女性課題省から厳重な警備体制が敷かれた大統領府まで行進した。
パルワン(Parwan)州当局によるとこの女性は、カブール北方100キロの村で前月末、姦通の罪で村人たちの前で銃殺刑に処された。女性は旧支配勢力タリバン(Taliban)系武装勢力に所属する男と結婚しており、処刑の決定は1時間もしないうちに下されたという。
処刑の様子や周囲で歓声を上げる数十人の男性らをとらえた動画が、村人の1人によって前週末までに州当局に提供されたことから、国内外で処刑に対する怒りの声が高まっている。
デモに参加したアフガニスタン議会の女性議員シンカイ・カロカイル(Shinkai Karokhail)氏は、「タリバンによる女性の処刑は犯罪だ。国内での正義を徹底させることは政府の義務だ」とAFPに語った。このほか、売春を拒否したために夫の家族から過酷な暴力を受け国際的なニュースとなった15歳の少女サハル・グル(Sahar Gul)さんもデモに参加した。
タリバン側はこの処刑への関与を否定している。(c)AFP