【7月12日 AFP】銀行間取引金利の不正操作問題で引責辞任した英金融大手バークレイズ(Barclays)のボブ・ダイヤモンド(Bob Diamond)前最高経営責任者(CEO)が、最大2000万ポンド(約24億6000万円)相当のボーナスを返上することが決まった。同行のマーカス・エイジアス(Marcus Agius)会長が12日、発表した。

 だが、英議会公聴会でのエイジアス会長の証言によると、ダイヤモンド前CEOは依然、200万ポンド(約2億5000万円)の給与などを受け取る。

「ボブ・ダイヤモンド氏は自発的に、報酬やボーナスなどを受け取らないことを決めた。(返上額は)最高で2000万ポンドになる」とエイジアス会長は語った。

 バークレイズは先月、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)と欧州銀行間取引金利(EURIBOR)を不正操作しようとしたとして、英米規制当局から合計2億9000万ポンド(約360億円)の罰金を命じられていた。

 ダイヤモンド氏とエイジアス氏はともに前週、バークレイズのトレーダーが銀行間取引金利を操作しようとしていたことが発覚したことを受け、辞任を表明。エイジアス会長は、ダイヤモンド前CEOの後任が決まるまでの間、会長職に留まっている。(c)AFP/Katy Lee