【7月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属する元韓国代表の朴智星(Park Ji-sung、パク・チソン)が9日、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)に移籍した。

 移籍金は明かされていないものの、200万ポンド(約2億5千万円)以上と報じられている。

 31歳の朴智星は、オランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)から2005年にユナイテッドに加入し、7シーズンで計200試合以上に出場して4度のリーグ制覇に貢献したほか、3度のカーリング杯(Carling Cup)優勝と欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)での優勝を果たしている。

 韓国代表キャップ数は100試合以上を数え、サッカーW杯では2002年日韓大会、06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会に出場し、アジア人選手として史上初となる3大会連続ゴールの快挙を成し遂げた朴智星だが、ユナイテッドのミッドフィルダー(MF)内のポジション争いで確固たる地位を築き上げることはできなかった。

 11-12シーズンの最終節で降格を免れたQPRへ移籍する朴智星は「とても難しい選択だった。これほど大きなクラブを去るのは本当に辛いけれど、QPRはクラブの目標を明確に説明してくれた。新たな挑戦に出る時がきた」と明かした。

 また、イングランドをはじめ欧州やアジアの数クラブからオファーがあった中、トニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)オーナーが率い、元ユナイテッドのストライカーであるマーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督が指揮を執るQPRを選んだ理由について次のようにコメントした。

「QPRは大きなクラブになることを目指している。彼らは向上を求めているし、それは大きな挑戦だ。QPRには次のレベルへ上がることを渇望している素晴らしい選手がいる。お金を理由に選んだのではない。ヒューズ監督はプレミアリーグで結果を残せることを証明している。彼やチームとともにプレーすることを楽しみにしているし、クラブを次のレベルへ導くことに貢献したい」

 朴智星は、ライアン・ネルセン(Ryan Nelsen)、アンドリュー・ジョンソン(Andrew Johnson)、ロバート・グリーン(Robert Green)、サンバ・ディアキテ(Samba Diakite)、ファビオ・ダ・シウバ(Fabio da Silva)に続いて新シーズンに向けてQPRに加入した6人目選手となっている。(c)AFPAFP