【7月11日 AFP】米航空宇宙局(NASA)はこのほどハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が捉えた、希薄なガスに丸く覆われた恒星「きりん座U(U Camelopardalis)」の画像を公開した。間もなくその一生を終えようとするこの星はエネルギーが不足して不安定になりつつあり、数千年に1度、中核の周囲のヘリウム層が融合して「せき」をするようにほぼ球状のガスを放出する。

 画像には、最近放出されたガスが泡のように淡く丸く星を包んでいる様子がはっきりと写し出されている。

 きりん座Uは、大気中に酸素より炭素を多く含む炭素星と呼ばれる珍しい種類の星で、天の北極近くに位置するきりん座にある。実際の星の大きさはこの画像の中では点ほどしかない。しかし非常に明るいため、とても大きく見えている。(c)AFP