【6月28日 AFP】(一部更新)米グーグル(Google)の共同創設者セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏は27日、現在開発中の現実世界とインターネットを融合させるメガネ型IT機器「グーグル・グラス(Google Glass)」を、今後2年以内に市場投入すると発表した。将来、手で操作が必要なスマートフォン(多機能電話)を時代遅れにする画期的な製品にしたい考えだ。

 一般向けの発売前に、開発者向けの試用機「エクスプローラー・エディション」を2013年初頭にも1500ドル(約12万円)で発売する予定という。

 サンフランシスコ(San Francisco)のモスコーン・センター(Moscone Center)で行われた発表イベントでは、会場上空で最新型の「グーグル・グラス」を装着したスカイダイバーが鮮やかなパフォーマンスを披露し、「グラス」に映し出される映像が会場内にライブ中継された。

 飛行機から飛び降りたダイバーらは、モスコーン・センター屋上に見事着地、マウンテンバイクに乗ったスタントマンに小箱を手渡した。スタントマンはそのまま屋上でマウンテンバイクのスタントを披露。続いて小箱を屋上の隅で待つ別のメンバーに手渡すと、この男性は外壁を懸垂で3階部分まで下降した。小箱はそこで最後のメンバーの手に渡り、ブリン氏らが待つイベント会場へと自転車で届けられた。

 ブリン氏は小箱を開け、中に入っていた「エクスプローラー・エディション」を公開。「所々まだ作りの荒い部分が残っているので、皆さんと一緒に完成させていきたい」と会場の開発者らに語りかけた。また、スカイダイバーらのパフォーマンスについては「成功して良かった。実は、失敗するのではないかと思っていた」と冗談を飛ばした。(c)AFP/Glenn Chapman