【6月28日 AFP】米ニューヨーク(New York)の労働権利団体、中国労工観察(チャイナ・レイバー・ウオッチ、China Labor Watch)は28日、中国にある米アップル(Apple)の供給業者の労働環境は「嘆かわしい」とする調査結果を発表した。

 4か月かけて中国の南部と東部にある10工場を調査したところ、違法な低賃金の長時間労働や危険な作業環境など労働者の権利が侵害されている事例が多数見つかったという。

 3月には独立監査機関「公正労働協会(Fair Labor AssociationFLA)」がアップルの同意のもとで中国国内3工場の実地調査を行い、法定労働時間を超えて長時間働かされるなどの問題を指摘していた。

 中国労工観察の李強(Li Qiang)事務局長はアップルに労働条件を改善するよう求め、アップルのティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者に宛てた書簡の中で、速やかに状況を変えるよう要請した。(c)AFP