【6月27日 AFP】フランス・リーグ1の強豪オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は26日、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が新シーズン開幕へ向けた練習の指揮を執ると発表し、退団のうわさを否定した。

 マルセイユ側はAFPに対し、「デシャン監督は翌週から始まるシーズン開幕に向けた練習の指揮をとる。契約はまだ残っており、当然のことだ」と語った。

 デシャン監督の去就について、地元紙ラ・プロバンス(La Provence)はクラブとの契約を2年残している同監督がチームを退団する意思を固めたと報じた。

 また、フランスのレキップ(L'Equipe)紙は、デシャン監督が3年間を過ごした(マルセイユの本拠地)スタッド・ヴェロ ドローム(Stade Velodrome)を離れたがっており、数週間前にはマルセイユを去ることを決意したと伝えている。

 43歳のデシャン監督は、現役時代に在籍したマルセイユを率いて09-10シーズンにリーグ優勝を果たすなど、ここまでクラブに6個のタイトルをもたらしている。

 しかしながら、デシャン監督はチームのスポーツディレクターを務めるジョゼ・アニゴ(Jose Anigo)氏との関係が悪化しており、11-12シーズンにおけるリーグ戦での成績も10位と低迷した。

 現在マルセイユは財政難に陥っており、選手補強よりも放出を優先する必要があるため、新シーズンへ向けた体制をいまだ固めることができず、デシャン監督はチームを去る時期が来たと考えているのかもしれない。(c)AFP