【6月27日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は26日、パリ(Paris)のエリゼ宮(Elysee Palace)で欧州歴訪中のミャンマー最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏(67)と会談し、フランスはミャンマーの民主化移行を支援するために可能なあらゆる措置を取ると述べた。

 オランド大統領はミャンマーの政治改革における「すべての当事者」を支援すると述べるとともに、民主化を進めてきたテイン・セイン(Thein Sein)大統領が訪仏を希望すれば迎える用意があると述べた。

 ノーベル平和賞受賞者でもあるスー・チー氏は、経済低迷に苦しむミャンマーへの投資を求める一方、投資を受けることで現在進められている政治改革が犠牲になることはあってはならないと述べた。

 スー・チー氏は「われわれには経済発展も民主化も必要だ」と述べた上で、「経済発展は民主主義の代わりになるものではなく、民主主義の基盤を強固にするために活用されるべきものだ」と強調した。

 フランスは今回の歴訪で最後の訪問国。これに先立ち訪れたスイス、ノルウェー、アイルランド、英国で温かい歓迎を受けたスー・チーさんは、オランド大統領との夕食会が行われるなど国家元首並みの待遇を受けた。(c)AFP/Michael Mainville