【6月26日 AFP】米国の10代の若者たちの多くがインターネット利用について親をだましていることが、25日に発表された米インターネット・セキュリティー大手マカフィー(McAfee)の最新利用動向調査で明らかになった。

 米国の13~17歳の若者1004人と10代の子どもを持つ親1013人を対象に、5月4日から29日にかけてマカフィーが実施した調査結果によると、親たちの約半数は子どもたちがインターネットで何をしているかを全て正直に話していると考えており、子どもたちのネット利用を管理できていると答えた。

 一方、子どもたちの側は70%が、何らかの方法で親の監視の目を逃れてネットを利用していると答えた。

 最も多かった方法は、ネット履歴の消去と、親が部屋に入ってきたときにウィンドウを閉じたり最小にすることだった。ほかにも、インスタントメッセージや動画を隠したり消去する、ネット利用の詳細をごまかしたりうそをつく、スマートフォンなど親がチェックしないインターネット接続機器を使うなどの方法で、子どもたちは親を欺いていた。

 マカフィーのオンライン・セキュリティ担当、スタンレー・ホールディッチ(Stanley Holditch)氏は「ネット技術に慣れ親しんでいるこの世代は、親をしのぐIT知識を駆使して監視の目を逃れているが、その結果、自らをリスクにさらしている」と指摘している。

 同じ調査によれば、危険性を自覚せずにバーチャルな暴力サイト、性的な話題を扱うサイト、ヌード・コンテンツを含むポルノサイトにアクセス経験がある10代の若者はそれぞれ43%、36%、32%だった。また20%の若者が、ソーシャルネットワークが原因で友人を失ったことがあると回答した。(c)AFP