【6月26日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)に臨むスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、あと2勝を挙げれば、W杯と欧州選手権の両方を制した旧西ドイツの故ヘルムート・シェーン(Helmut Schoen)氏と肩を並べることになる。

 61歳のデル・ボスケ監督は、欧州選手権2008(Euro 2008)を制したルイス・アラゴネス(Luis Aragones)前監督の後任として同代表の指揮官となり、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で優勝を飾った。

 レアル・マドリード(Real Madrid)の指揮官としてサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を2度制覇しているデル・ボスケ監督は、W杯優勝後にその功績を称えられ、スペインのフアン・カルロス1世(King Juan Carlos I)からデルボスケ侯爵(Marquis of Del Bosque)の称号を授与されている。

 準決勝でポルトガル、決勝に進出すればドイツとイタリアの勝者と対戦するスペインは、優勝を飾れば史上初めて主要国際大会での3冠(トレブル)を達成することになる。

 アラゴネス政権下のスペインは、自国開催だった1964年大会以来となる欧州選手権のタイトルを44年ぶりに手にした。デルボスケ監督が後任に就いたスペインはその後、南アフリカW杯の予選で10戦10勝、今欧州選手権の予選で8戦8勝と全勝している。

 デルボスケ監督が代表監督となってから、スペインが公式戦で黒星を喫したのはコンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)準決勝の0-2で敗れた米国戦と、南アフリカW杯1次リーグで初戦で0-1と敗れたスイス戦のみとなっている。それでもスペインはそこから見事に持ち直し、W杯で優勝を飾っている。(c)AFP