【6月26日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州が不法移民の取り締まり強化を目的に制定した新たな移民法について、米連邦最高裁は25日、大半の条項が違憲との判断を下した。

 米オバマ政権は、移民政策は連邦政府の管轄下にあり、アリゾナ州の新移民法は連邦法への干渉だとして差し止めを求めていたが、その主張の大半が認められた。

 一方、不法滞在が疑われる人物に対し、警官に身分確認を義務付ける条項が最大の争点となっていたが、この条項については違憲とまでは言えないとして容認した。

 これについて、アリゾナ州のジャン・ブルワー(Jan Brewer)知事(共和党)は新移民法の「核心」の部分が合憲と判断されたことは「法的勝利」だと歓迎した。他方、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、いかなる米国人も外見から疑いをかけられるようなことがあってはならないとし、懸念を表明した。(c)AFP