【6月25日 AFP】(写真追加)南米エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)のゾウガメ「ロンサム・ジョージ(Lonesome George、独りぼっちのジョージ)」が24日、死んでいるのが見つかった。ガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park Service)が明らかにした。

 ジョージはガラパゴスゾウガメの亜種、ピンタゾウガメで生存が確認されていた最後の1頭で、年齢は100歳を超えると推定されていた。死因は不明のため、解剖が行われる予定だ。

 長年にわたってサンタクルス(Santa Cruz)島で世話をしてきたファウスト・ジェレナ(Fausto Llerena)さんがジョージが死んでいるのを発見した。水飲み場の方に向かって体を伸ばした状態だったという。

 ロンサム・ジョージは1972年、ピンタ島(Pinta Island)で発見された。同種のゾウガメは絶滅していたと考えられていたことから、ガラパゴス国立公園管理局による繁殖計画が始まった。エスパニョーラ(Espanola)島から連れてこられた、遺伝子的にピンタゾウガメに最も近い雌のゾウガメ2頭がジョージと最期まで共に暮らした。

 ガラパゴス国立公園管理局はジョージの死を悼み、ゾウガメを繁殖させる今後の10年間の戦略に関する国際ワークショップを7月に開催することにしている。(c)AFP