【6月22日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)が20日に30歳の誕生日を迎えたことで、故ダイアナ元妃(Princess Diana)の遺産相続の行方に注目が集まっている。

 ダイアナ元妃は、自身が所有していた莫大な遺産をウィリアム王子とヘンリー王子(Prince Harry)に相続させるとの遺書を残した。しかし元妃が事故死した1997年当時、2人の王子はそれぞれ15歳と12歳だったため、遺言はウィリアム王子が30歳になった時点で執行されることに決まった。

 元妃が残した遺産は総額1296万6022ポンド(約16億2500万円)。だが、その後の投資運用の結果、現在は約2000万ポンド(約25億700万円)に増えているとみられ、両王子に半額ずつの相続権がある。

 英国内では一時、相続した遺産でウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が新居を購入するのではとの憶測が流れたが、英空軍の捜索救助部隊に勤務する王子が異動になるとの情報もあり、この憶測は打ち消された。

 王室関係者もウィリアム王子夫妻に新居購入の予定はないと、デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に語っている。王子夫妻は現在、ウェールズ北部アングルシー(Anglesey)の空軍基地そばにファームハウスを借りている。(c)AFP