【5月25日 Relaxnews】家庭の食卓では野菜を食べているが、外出先では妻の目を盗んでジャンクフードにかぶりつく――そのような既婚男性の行動にスポットを当てた調査の結果が、学術誌「Health Psychology(健康心理学)」の今月号に掲載された。

 調査を行った米ミシガン大学(University of Michigan)のデレク・グリフィス(Derek Griffith)氏は、「夕食の席では多くの男性が健康的な食事をしているが、家の外では(自分の好きなものを食べられない)鬱憤(うっぷん)を晴らすべく不健康な食事をしている」と述べた。

 調査はアフリカ系米国人の男性83人を対象として行われた。対象者の大半は、妻が食事メニューを健康的なものに変えるに当たって事前に相談されないと回答。ただ健康メニューには不満を覚えることも多いが、いざこざを回避するためにあえて抗議はしないとも答えている。

 しかし調査チームの発表によると、妻の心遣いも逆効果に終わることが多いようだ。「七面鳥のひき肉を使った味気ないメニューが5日間も続けば、男性の中には満腹感を求めて食べ放題の店へと向かう人もいる」

 調査チームは、その対処法として食生活について夫婦でもっと話し合うことを推奨している。グリフィス氏は「既婚男性がより健康的な食生活を送るための秘訣は、夫婦が一体となって新しいメニューについて話し合うことだ」と述べ、「医師が既婚男性に助言をする際には、(夫婦げんかに発展して)その夜はソファで寝る羽目にならないよう、注意して話し合うことを伝えると良い」と続けた。

 結婚生活により、喫煙などの不健康な生活習慣が改善されることは、これまでの調査でも指摘されてきた。しかしその一方で最近の調査によると、同棲することでテレビを見すぎたり、ジャンクフードを食べたり、ジム通いをさぼったりといったお互いへの悪影響も指摘されている。(c)Relaxnews/AFPBB News