【5月23日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)の小児病院で3月、世界で最も小さな人工心臓が生後16か月の幼児に埋め込まれていたことがこのほど明らかになった。

 移植手術を行ったバンビーノ・ジェズ病院(Bambino Gesu Hospital)のアントニオ・アモデオ(Antonio Amodeo)医師が発表した声明によると、移植されたチタン製の人工心臓は重量わずか11グラムで、拍出量は毎分1.5リットル。

 この幼児は重度の拡張型心筋症だったが、先に埋め込まれていた心室補助装置が重度の感染症を起こしたため、心臓移植手術を受けるまでの13日間を乗り切る緊急措置として人工心臓が埋め込まれた。

 手術から1か月以上が経過したが、幼児の健康状態は良好だという。(c)AFP