【5月20日 AFP】イタリア南部ブリンディジ(Brindisi)の高等専門学校の校門脇で19日朝、不審物が爆発し、16歳の女子生徒1人が死亡、5人がやけどなどの重傷を負った。うち、やはり16歳の女子生徒1人が重体という。また、他に5人が軽いやけどなどで病院で治療を受けた。

 爆発が起きたのは19日午前7時45分(日本時間午後14時45分)ごろで、ちょうど生徒たちが登校しているところだった。爆発物はガス缶3つと時限装置で作られており、学校の外壁に設置されていた。

 犯行声明は出されておらず、アンナ・マリア・カンチェリエリ(Anna Maria Cancellieri)内相はさまざまな可能性を捜査中だと発表した。ただ、同地域では地元マフィア「サクラ・コロナ・ウニータ(Sacra Corona Unita)」によるとみられる爆弾事件が今月起きており、当局のマフィア取り締まり強化への報復と考えられている。

 この高等専門学校ではソーシャルワークや観光、ファッションなどを教えており、校名はマフィアの被害者の名前から付けられている。(c)AFP/Gildas Le Roux