【5月20日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)は19日、決勝が行われ、チェルシー(Chelsea)が1-1で迎えたペナルティーキック(PK)戦でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に4-3で勝利し、初優勝を飾った。

 バイエルンの本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)で行われた決勝で、チェルシーはディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の活躍で劇的な勝利を収めた。

 チェルシーのロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)暫定監督は、大会初先発となった若手のライアン・バートランド(Ryan Bertrand)を起用し、アリエン・ロッベン(Arjen Robben)へのボールの供給を断とうとこころみたが、試合は前半からホームのバイエルンが大きく支配した。しかし、バイエルンは決定力に欠け、後半9分にはフランク・リベリ(Franck Ribery)がゴールネットを揺らすもオフサイドの判定を取られるなどチャンスを得点に繋げ切れなかった。

 それでも同38分、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)がヘディングシュートで先制点を決めチェルシーの敗北が確定したかのように思われたが、同43分にドログバが起死回生の同点弾を挙げて試合は延長戦に持ち込まれた。

 延長前半、ドログバがリベリに対するファウルでペナルティーキック(PK)を献上してチェルシーは同点劇を無駄にするかと思われたが、チェルシーのゴールキーパー(GK)ペトル・チェフ(Petr Cech)がロッベンのシュートを阻み失点を免れると、延長戦でも決着は付かず1-1のままPK戦にもつれこんだ。

 PK戦ではチェルシーの1人目フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)が外してバイエルンが1歩リードを奪ったものの、チェルシーの守護神チェフがバイエルン4人目のイビカ・オリッチ(Ivica Olic)を止めスコアを3-3とすると、同5人目のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)のシュートが枠に嫌われ、最後はチェルシーのドログバが確実に決めて試合に終止符を打った。

 モスクワ(Moscow)で行われた欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)決勝で退場処分を受けて優勝も逃していた34歳のドログバは、最高の形で雪辱を果たした。

 ドログバは「何年も何年も挑戦し続けてきた。クラブにはすばらしい精神力があって、最後まで絶対に諦めない」とコメントし、「きょうは本当に最高だった。延長戦のPKの時も、マタが決められても再び追いつけると言ったんだ。全員が最後まで信じていた」と振り返った。

 優勝したチェルシーにとって11-12シーズンはアップダウンの激しい1年だった。シーズン序盤は不調だったが、3月からはアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)氏の解任に伴ってディ・マッテオ暫定監督が就任した。ディ・マッテオ暫定監督は、約2週間の間にFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)とチャンピオンズリーグ優勝の2冠を成し遂げ、正式な監督就任の最有力候補となった。

 チャンピオンズリーグでロンドン(London)のクラブチームとして初優勝を飾ったチェルシーは、イングランド・プレミアリーグでは6位と低迷しながらも12-13シーズンの出場権を獲得した。

 一方、バイエルンは5度目のタイトル獲得の夢が破れた。

 バイエルンのユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は「数々のチャンスを逃した。全体を見れば良いプレーをしたし、支配率もわれわれの方が高かったが、チャンスを決め切れなかった。決定的な場面を得点に繋げられないと、罰が下されるのだ」と負けを認めた。(c)AFP/Rob Woollard

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