【5月16日 Relaxnews】短時間の集中力を向上させたいなら、今かんでいるチューインガムを吐き捨てるべきかもしれない。というのも英研究チームがこのほど、チューインガムによって短期的な記憶力が低下する恐れがあるとの実験結果をまとめたのだ。

 業界ニュースサイト「NutraIngredients.com」が伝えたところによると、英カーディフ大学(Cardiff University)の研究者らが専門誌「Quarterly Journal of Experimental Psychology」に発表した最新の実験では、ガムをかむと短期記憶力が強化されるとしてきた先行研究を覆す結果が出た。

 実験では学生40人に、ガムを「勢いよく」かみながらランダムな文字列を記憶してもらった。対照グループには、ガムを「何となく」かみながら同じように文字列を記憶してもらった。

 次に、ガムをかみながら数字などの文字列の中から欠けているものを見つける実験を行った。

 以上の実験の結果、いずれの場合でもガムをかむことによって短期記憶力の低下が確認されたという。ちなみに、ガムをかむ代わりに指先で机などをトントン叩いてもらった場合でも、同様の結果が出たという。

 ただし研究チームは、味の付いたガムをかむと記憶力への悪影響を打ち消せる可能性もあるとも付け加えている。

 これまでの研究では、チューインガムをかむことで空腹が抑えられ摂取カロリーを減らせることや、消化管手術を受けた患者の回復を早める効果などが示されている。(c)Relaxnews/AFPBB News