【5月18日 senken h】映画選びの決め手というと、もちろん各自の好みが占める割合は大きいが、その時のココロの状態も意外と影響する。今回はジンワリと、そして笑みがこぼれる3作をピックアップ。

■『幸せの教室(Larry Crowne)』
 トム・ハンクス(Tom Hanks)(製作・脚本・監督を兼務)とジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)が主演、と聞いただけで「なんだかオモシロそう」と思う方も多いはず。「幸せの教室」と題された本作は、家庭内トラブルで教育意欲に欠ける女教師が受け持つクラスに集う、年齢も経歴もマチマチな学生たちを中心に物語が展開する。その1人が学歴を理由にリストラされ、再就職に向け短大に入学した主人公のバツイチ中年男子。悩める大人たちが出会いを重ねる中で、イキイキと変身を遂げていく姿に、いつしか感情移入しているのでは。好感度大な選曲もお聴き逃しなく。

■『ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)』
 勝手ながら久々に、笑えるウディ・アレンの帰還と言いたくなるのが「ミッドナイト・イン・パリ」。「もしやこれは監督自身ではないか」と思える瞬間に度々出くわす、ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson))。作家への夢を捨てきれない彼が婚前旅行で訪れたパリで、シンデレラタイムに出現する謎の車に乗り込み、夜毎訪れるのは彼が愛してやまない20年代のパリのサロン。ヘミングウェイ、ピカソ、コクトーなど有名アーティストが続々登場する迷宮は、果たして彼に何をささやきかけているのだろう。誰しも出演を熱望するアレン作品に、今回も豪華な顔ぶれが集結。

■『ファミリー・ツリー(The Descendants)』
 パパ役のジョージ・クルーニー(George Clooney)もなかなかイイ味な「ファミリー・ツリー」は、ワイン好きにもヒットしたであろう映画「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)監督の最新作。多忙を極める弁護士マットは、妻が事故で昏睡状態に陥ったことにより、娘2人を含む家庭内の秘密を初めて知ることに。同時に、カメハメハ大王の子孫にあたる彼が下すべき決断の時も控え、改めて人生そのものに向き合うことになる。ちょっと笑えて温かい、監督ならではのテイストがベースにありつつ、観る者の心をしっかりととらえる手法は今回もまた世界をとりこにしている様子。(c)senken h/ text : 宇佐美浩子

【関連情報】
◆特集:senken h 123
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