【5月15日 AFP】サッカースペイン1部リーグのマラガ（Malaga CF）に所属する元オランダ代表のルート・ファン・ニステルローイ（Ruud Van Nistelrooy）が14日、現役引退を発表し、マンチェスター・ユナイテッド（Manchester United）やレアル・マドリード（Real Madrid）で活躍したその輝かしいキャリアに終止符を打った。

　35歳のファン・ニステルローイは、マラガが欧州チャンピオンズリーグ2012-13（UEFA Champions League 2012-13）出場権を獲得した13日の11-12スペイン1部リーグ最終第38節、スポルティング・デ・ヒホン（Real Sporting de Gijon）戦に途中出場していた。

　記者会見を行ったファン・ニステルローイは、「昨日の試合が私にとって最後の試合となった。クラブが幸福に包まれているこの瞬間に、そして今以上に別れを告げる良いタイミングはないだろう。もう一度チャンピオンズリーグでプレーしたかったけれど、現役をやめる時期が来た。自分のフィジカルが限界に達し、トップレベルでプレーすることが難しくなった」と語った。

　続けてファン・ニステルローイは、「自分の決断に満足している。マラガには忘れられない1年を過ごさせてくれたことに感謝を述べたい」と語った。

■3か国で優勝と得点王を経験、輝かしい実績を残したファン・ニステルローイ

　20年近くに及ぶ長い現役生活の中でファン・ニステルローイは、ヘーレンフェーン（SC Heerenveen）とPSVアイントホーフェン（PSV Eindhoven）でプレーしたオランダ、マンチェスター・ユナイテッドでプレーしたイングランド、レアル・マドリードでプレーしたスペインの3か国で、リーグ優勝と得点王を経験している。

　また、欧州チャンピオンズリーグでの通算60得点は、元スペイン代表でレアル・マドリード在籍時にはチームメイトでもあったラウル・ゴンザレス（Raul Gonzalez）の同通算71得点に次いで歴代2位となっている。

　ファン・ニステルローイはマンチェスター・ユナイテッドに在籍した5シーズンで、02-03シーズンにイングランド・プレミアリーグで優勝を飾り、2003年にFAコミュニティーシールド（FA Community Shield）、2004年にFAカップ（FA Cup）、2006年にカーリング杯（Carling Cup）を制した。

　4シーズンを過ごしたレアル・マドリードでは、06-07シーズンと07-08シーズンのスペイン1部リーグ連覇を達成し、2008年にはスペイン・スーパーカップ（Spanish Super Cup）でタイトルを獲得している。

　オランダ・エールディビジでは、PSVアイントホーフェン（PSV Eindhoven）在籍時に2度のリーグ優勝に貢献しているものの、70試合に出場しているオランダ代表ではタイトルを1度も手にしてはいない。

　ファン・ニステルローイは、「チームと個人でタイトルを獲得してきたことを誇りを思っている。しかし、最も満足感を得られたのは毎年プレーし続けたことだ」と語った。(c)AFP