【5月11日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するアレッサンドロ・ネスタ(Alessandro Nesta)が10日、10年間を過ごした同クラブを退団すると明言した。

 ネスタは「これがミランでの最後のシーズンになる。熟慮した結果、セリエAや欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、イタリア杯(Italian Cup)などで常にプレーすることは難しいと思った。ベンチに座ることは性に合わないし、自分が必要とされてなければ家にいた方がまだいい」と語った。

 元イタリア代表ディフェンダー(DF)として78試合に出場しているネスタは、新天地の選択肢として米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)への移籍を考えていることを示唆したものの、明言は避けた。
 
 ネスタは「喜んで大西洋の向こう側へ行くよ。すばらしい経験になると思う。しかし、まだ契約を結んでいないので、現時点では何も言えない」と語った。

 もしネスタのレッドブルズ加入が実現すれば、かつて欧州を舞台に活躍したフランスのティエリ・アンリ(Thierry Henry)やメキシコのラファエル・マルケス(Rafael Marquez)とチームメイトになる可能性がある。

 ラツィオ(SS Lazio)でプロとしてのキャリアを歩み始めたネスタは、2002年にACミランに移籍し、03-04シーズンと10-11シーズンにリーグ優勝、2002-03シーズンと06-07シーズンに欧州チャンピオンズリーグ制覇を果たし、2007年のクラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)でも優勝を飾った。

 また、前半を3-0とリードして折り返しながらも、タイトルをリバプール(Liverpool FC)に奪われた04-05シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝に出場している。

 ネスタはイタリアが優勝した2006年のサッカーW杯ドイツ大会で負傷して以降、故障に悩まされていた。(c)AFP