【5月9日 AFP】イエメンの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」が計画していた航空機爆破計画を察知するにあたり、サウジアラビアの情報機関が決定的に重要な役割を果たしていたとみられることが分かった。

 当局者らは、米連邦捜査局(FBI)が調べている押収された爆発物は、2009年12月25日に米国に向かう旅客機爆破未遂事件で使われたものを改良したものだったと話している。

 米ABCニュース(ABC News)は、米中央情報局(CIA)をはじめとする情報機関と関係のある「スパイ」1名がAQAPに入り込み、今回押収された爆発物をイエメンから国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との戦いで米国と密接に協力しているサウジアラビアに持ち出したという。ある匿名の「国際的な情報機関関係者」はABCに、このスパイは現在「イエメン国外にいて安全だ」と語った。CIAはこの報道についてコメントしていない。

 米下院国土安全保障委員会(Homeland Security Committee)のピーター・キング(Peter King)委員長(共和党)は、今回の件は、6日にイエメンでAQAP幹部ファハド・アル・クソ(Fahd al-Quso)容疑者が殺害されたことと関係があると語った。

 キング委員長は7日夜、CNNテレビに「ホワイトハウス(White House)から今回の件(クソ容疑者の殺害と航空機爆破計画の察知)は互いに関連があると聞いた。両方とも、同じ一つの作戦の一部だということだ」と述べた。クソ容疑者は自宅付近にミサイル2発が撃ち込まれて死亡した。無人機による攻撃だったとみられている。

 米政府はクソ容疑者を「上級工作員」と説明しており、2000年にイエメンのアデン(Aden)港で米海軍のミサイル駆逐艦コール(USS Cole)が自爆攻撃を受け、17人が死亡、40人が負傷した事件に関与したとして指名手配されていた。

 今回発覚した航空機爆破計画については明らかにされていない点が多いが、テロ対策当局者らは、この計画は明らかにAQAPの犯行で、AQAPの爆弾製作のトップ、イブラヒム・ハサン・タレー・アル・アシリ(Ibrahim Hassan Taleh Al-Asiri)容疑者が押収された爆発物を設計した可能性があると示唆している。(c)AFP/Dan De Luce