【5月1日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)は30日、ドーピングにおける英国五輪協会(British Olympic Association、BOA)の永久追放処分は、世界反ドーピング機関(World Anti-Doping Agency、WADA)の規約に不適格との裁定を下した。

 WADAは、永久追放処分を五輪出場に対して適用するBOAの方針は、WADAの規約に相反するとして異議を唱えていた。

 これにより、以前ドーピング行為を行った陸上短距離のドウェイン・チェンバース(Dwain Chambers、英国)や自転車ロードレーサーのデーヴィット・ミラー(David Millar、英国)らが、標準タイムをクリアするなど代表に選出されれば、ロンドン五輪に出場できることが決まった。

 チェンバースは、2003年にテトラハイドロゲストリノン(Tetrahydrogestrinone、THG)の陽性反応を示し、2年間の出場停止処分を受けた経験を持つが、3月にトルコのイスタンブール(Istanbul)で行われた第14回世界室内陸上競技選手権大会(IAAF World Indoor Championships Istanbul 2012)の男子60メートルでは銅メダルを獲得している。

 一方のミラーも、2004年にドーピングで出場停止処分を受けている。

 この裁定を受け、英国陸上競技連盟(UK Athletics、UKA)と英国自転車連盟(British Cycling、BC)はそれぞれ、チェンバースとミラーの五輪代表への選考基準が他の選手と同一になるとの声明を発表している。(c)AFP