【4月23日 AFP】南スーダン北部の油田地帯ユニティ(Unity)州の州都ベンティウ(Bentiu)が23日、スーダン軍機の空爆を受け、現地のAFP特派員によると少なくとも子ども1人が死亡、複数の市民が負傷した。

 南北スーダンの国境では、南スーダン軍がスーダン南部の油田地帯ヘグリグ(Heglig)を10日に制圧したことから、スーダン軍が南側への空爆を続けるなど情勢が悪化。衝突が相次いでいたが南スーダン軍は22日、全面戦争を回避するためとして全軍をヘグリグから撤退させたばかりだった。

 南スーダン軍高官によると、橋や市場が空爆され、少なくとも1人が死亡、子ども3人を含む10人が負傷したという。

 一方、スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領は同日、ヘグリグ入りし、南スーダン政府との協議には今後、一切応じないと宣言。兵士らを前に、「彼ら(南スーダン政府)とのわれわれの協議は銃と弾丸によるものになる」と述べた。(c)AFP

【関連記事】
・スーダンのバシル大統領、南スーダンの「虫けら」政府打倒を宣言
・南スーダン軍、民兵組織からの脱却の困難