【4月23日 AFP】情勢不安により開催を疑問視する声が上がっていた12F1第4戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2012)は22日、決勝が予定通り行われ、レッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がシーズン初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾った。

 ポールポジションからチェッカーフラッグまで完璧なドライビングを見せたベッテルは、07シーズン王者のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とロマン・グロージャン(Romain Grosjean)のロータス(Lotus F1 Team)勢を抑え、1時間35分10秒990で通算22勝目を挙げた。

 2年連続で総合王者に輝いているベッテルの優勝は、2011年シーズンのF1第17戦インドGP(India Grand Prix 2011)以来となり、2位にはライコネンが入り、3位にはF1初の表彰台となったグロージャンが続いた。

 また、マーク・ウェーバー(Mark Webber)が4位に入っており、レッドブルはシーズン序盤の不調から立ち直りを見せている。

 この結果、ベッテルはドライバーズポイントを53点に伸ばして総合首位に浮上し、49点の2位にマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、48点の3位にウェーバーが続いた。

 前週に行われた第3戦中国GP(Chinese Grand Prix 2012)でF1初優勝を果たしたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は5位でフィニッシュし、6位にフォースインディア(Force India)のポール・ディ・レスタ(Paul di Resta)、7位にフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続いた。

 バーレーンGP開幕前までドライバーズポイントで首位に立っていたハミルトンは8位に終わり、9位にはフェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、10位には22番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が入った。

 ザウバー(Sauber)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)は13位に終わった。(c)AFP