【4月23日 Relaxnews】休暇は海辺でのんびりと過ごしたいと思っている人たちに朗報となる調査結果が19日、発表された。

 英南部コーンワル(Cornwall)州トゥルーロ(Truro)にある欧州環境・人間健康センター(European Centre for Environment and Human Health)が2750人を対象に2年かけて行った研究によると、海辺の散歩は沈んだ気分を活性化させ、心の健康増進につながるという。

 自然豊かな環境で散歩をすれば楽しさや落ち着きといった感情が強くなり、気分をリフレッシュさせることは知られているが、海辺の散歩による心身の健康増進効果は、晴れていても雨が降っていても、公園を散歩する場合より高かった。

 海を見ると気分が良くなるのは、繰り返し押し寄せる波が起こす衝撃によって空気や海水の分子構造が変化し、空気中に荷電イオンが放出されるからだという説もある。マイナスイオンで満たされた環境――海や雪山、滝の近くなど――では、「快楽ホルモン」といわれるエンドルフィンやセロトニンが分泌され、血行を促進し、体内の酸素が増えて良い気分になると言う人もいる。

 もし海に行く予定や時間がないとしてもご心配なく。無理なく気分を良くする方法は他にもある。有効性は科学的には立証されていないが、気分を高める効果やアレルゲンの除去、空気清浄効果をうたうイオン発生器が大手百貨店などで販売されている。

 この他にも多くの研究で、瞑想(めいそう)、十分な睡眠、ペットとのふれあい、長時間の散歩などが心身の健康に効果があるとされている。また英国では最近、大笑いすれば脳内に麻薬に似た化学物質が放出されて良い気分になれるという研究結果が発表された。(c)Relaxnews/AFPBB News