【4月19日 AFP】米テキサス(Texas)州スプリング(Spring)の小児科医院の前で17日、看護師の女が若い母親を射殺し、生後3日の赤ちゃんを奪い去る事件が発生した。同州モンゴメリー(Montgomery)郡警察当局が18日、発表した。

 警察発表によると、看護師のバーナ・マクレーン(Verna McClain)容疑者(30)は最近流産したが、その事実を婚約者に隠しており、連れ去った赤ちゃんを自分の子だと偽るつもりだったとみられる。

 マクレーン容疑者は17日午後、小児科医院の前に車を停め、診察を終えて医院から出てきたカラ・ゴールデン(Kala Golden)さん(28)を数回にわたって銃撃、息子のキーガン(Keegan Schuchardt)ちゃんを奪い取ったとされる。ゴールデンさんとマクレーン容疑者は顔見知りではなく、狙う対象は無作為に選ばれたようだという。

 ゴールデンさんは血を流しながらマクレーン容疑者の車にしがみつき、わが子を取り返そうとしたが、急発進した車に振り落とされ地面に叩きつけられ、その後病院で死亡した。目撃者の話によれば、ゴールデンさんは「私の赤ちゃん」と叫びながら、必死にキーガンちゃんを取り戻そうしていたという。

 警察は懸命の捜索の末、容疑者が乗っていた車を付近の住宅地で発見。自宅に戻ったマクレーン容疑者は赤ちゃんを連れていなかったが、姉妹の家にいると自供したため、事件発生から6時間後までにキーガンちゃんを無事、無傷で救出した。(c)AFP