【4月18日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)準決勝第1戦を18日に控えるチェルシー(Chelsea)は、ストライカーのリオネル・メッシ(Lionel Messi)を止め、FCバルセロナ(FC Barcelona)から勝利をもぎ取れると信じている。

■最多得点記録目前のメッシ

 メッシは、今シーズン出場した公式戦52試合で63ゴールを記録しており、14日に行われたリーグ第34節のレバンテ(Levante)戦では2ゴールを挙げてリーグの1シーズン最多得点記録を更新。1972-73シーズンに当時ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属していたゲルト・ミュラー(Gerd Muller)氏が記録した欧州記録の1シーズン67得点にあと4点と迫っている。

 メッシは今大会の準々決勝までに、1962-63シーズンのヨーロッパチャンピオンズカップ(UEFA Champions Cup 1962-63)で当時ACミラン(AC Milan)に所属していたジョゼ・アルタフィーニ(Jose Altafini)氏が記録した1大会の最多得点記録に並ぶ14得点を挙げており、早ければ準決勝第1戦で記録更新が実現する。

 またメッシは、スペイン1部リーグではレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)と得点王争いを繰り広げている。これに関してバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「2人だけ、他の選手とは違うテーブルで食事をしているようだ」とコメントしている。

■満を持してバルセロナ迎えるチェルシー

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われる準決勝第1戦でチェルシーは、ベテラン4選手の守備陣がメッシにとって「どこを食べても大丈夫」な状態を作り出さないよう、集中しなければならない。
 
 しかし、おそらく4人が揃う最後のチャンピオンズリーグとなるチェルシーのベテランたちも、メッシと史上最強とうたわれるバルセロナの前に屈すつもりは毛頭ない。

 チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)は、「どんなゲームもチャンスは五分五分で始まる。僕らはチャンピオンズリーグの準決勝出場に値するチームだ。相手を恐れすぎてはいけない。相手に敬意を表さなければならないが、自分たちのやり方でプレーをしなくてはならない」とコメントした。

 また、「バルセロナの試合を見ているときは、彼らの勝利を予想してしまうが、僕らも信念を捨ててはいけない。過去に彼らを苦しめたこともあるのだから、その時のような試合をする準備はできている」と話した。

 とはいえ、ランパードはチームを待ち構えている課題に対して思い違いをしているわけではない。チェルシーは、15日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われたFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)準決勝のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で5-1と快勝している。

 両チームの対峙(たいじ)は、3年前の欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)準決勝以来となる。同大会では、第2戦の後半ロスタイムにアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が同点ゴール決め、バルセロナが土壇場で決勝進出を掴んだが、チェルシーは偏った判定に疑問を抱くなど、不満の残る結果となった。

 しかしランパードは、チェルシーがリベンジに燃えているわけではないとし、「そのことはもう考えていない。彼らも3年前からは前進したし、僕らも変わった」とコメントしている。

■ディ・マッテオ監督「バルセロナを困らせる」

 アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督解任後、チェルシーの指揮を執っているロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)暫定監督は、バルセロナの4バックを崩し、就任後最大の勝利を挙げようともくろんでいる。
 
 ディ・マッテオ監督は、頑なにバルセロナの鎧にも弱点はあると信じており、「彼らを利用すればいいだけだ。バルセロナを困らせて、彼らにとっての難事を作り出せばいい。そんな試合は何度も見た」と語った。

 またメッシの存在が引き起こす強迫観念を警戒しており、「われわれを脅かす選手はもっとたくさんいるし、一人の選手を止めることだけが目的ではない。彼らの脅威を抑えるためには、チーム単位での戦術と戦略を考えなければならない」とコメントしている。(c)AFP/Rob Woollard