【4月18日 AFP】米投資持株会社バークシャー・ハザウェイ(Berkshire Hathaway)を率いる著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏(81)が17日、初期の前立腺がんを患っていることを明らかにした。バークシャーの最高経営責任者(CEO)を辞任する意向はないとしている。

 バフェット氏はバークシャーの株主に宛てた書簡の中で、11日に初期の前立腺がんと診断され、7月中旬から放射線治療を開始することを明かした。画像診断でがんの転移はみられなかったという。

 書簡の中で同氏は「朗報なのは、私の状態は生命を脅かすどころか、いかなる意味での衰弱からさえも遠いと医師に言われたことだ」と述べている。医師と相談の上、2か月間毎日放射線治療を行うことにしたため移動は制限されるが、「それ以外の私の日課に変化はない」と強調している。

 またバフェット氏は「私の健康状態が変化することがあれば、すぐに株主に知らせるつもりだ。もちろん、いつかはそういう時が来るだろうが、それはまだずっと先だと信じている」と述べた。

 今回、バフェット氏は定期健診で、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)の血中値が大きく上がっていたことからがんが発見された。多くの医師は50歳以上の男性にPSA検査を推奨している。

 バフェット氏の書簡は17日の株式市場が閉場した後に発表された。同日のバークシャー株は1.4%高だったが、閉場後の時間外取引では 1.8%安となった。(c)AFP