【4月16日 AFP】北朝鮮政府は14日、故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席の生誕100周年にあたる15日の「太陽節」に合わせ、同国で学ぶ全ての生徒や学生らに制服を無料で支給すると発表した。

 国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)によれば、同国の全ての小中高の児童・生徒と大学生が対象となる。この制服は、前年12月に死去した金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の「父なる博愛心」によって用意されたものだという。金正日氏の権力は息子の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏に引き継がれた。

 KCNAによれば、政府による本格的な制服の無料支給は朝鮮戦争(1950~53年)の後に始められたという。1959年には故金日成主席の指示により北朝鮮の全ての学生に制服が無料で支給された。経済状況が厳しかった時代にも無料支給は継続されたとされている。

 KCNAが制服の無料支給を報じた前日の13日には、平壌(Pyongyang)で大規模な集会が開かれ、金正恩氏の祖父と父である金日成氏と金正日氏の巨大な像が公開された。(c)AFP